信州・岩村田は古くから、交通の要衝として栄えた場所。
江戸時代のはじめには中山道の宿場町として発展し、多くの人が行き交いました。
戸塚酒造の初代・戸塚平右衛門が駿河国(現・静岡県掛川市)からこの地に移り住んだのもこの頃です。3 徳川家の家臣として岩村田周辺の統治を任された彼は、駿河で学んだ酒造知識を生かし、どぶろく造りを始めたと言われています。
それからおよそ360余年。
品質ひと筋に、街道をゆく旅人たちを癒してきた小さな酒蔵は現在16代目を数え、長野県でも3指に入る長い歴史を数えます。浅間山麓の冷涼な空気と清らかな水、地の米。
自然を生かし伝統を守り継ぐ中で、時代に合わせたたゆまぬ挑戦も続けながら、飲む人の心をほどく良酒を醸しています。